「室礼」は、
①ご自分の家の中に和室がおありになる方には最適な
「空間演出の技術」です。
ない方もまた知ることで「見立て」の技術が身につけられます。家を片付けられない人にこそお勧めします。心の平安はこの浄化された空間にこそあります。
⓶日本文化を知るための「知識と暮らしの知恵が融合」したものであり、「日本人の精神性を学べる」のです。
⓷室礼には、さまざまな「日本語の学び」があります。
聴いてはいても、意味の分からない言葉は沢山あります。
チコちゃんに叱られるたびに、
なるほど!
と腑に落ちる(どうして、腑におちるの?)ことがあります。
日常の中で使っている何気ない「言葉の意味」が一年十二か月を通して学べます。
⓸四季を通じて、感性を豊かに育て、五節句を通じ、人生儀礼を知る。二十四節気で毎月のテーマを知り、七十二侯でお茶やお花の世界のテーマが学べる。
こうした学びは英語や数学を学ぶとは違う「教養」なのです。
世界の人から見た日本人として、本物であり得るための学びです。
日本人なのに、自国のことを知らない人が多い現在、知識や能力のレベルは上がっていても、この「教養」や「美徳」のないことで、その人格を疑われることもあり得ます。
「世界が認める日本」が学べます。
⓹身につける美しい仕草を漢字に変換すると「躾」(しつけ)という漢字になります。
食事に集中できない子供が増えて、食べ残すことを親がしている光景はレストランでも見かけます。戦前にはあった「お行儀」という言葉も死語となった今、室礼を通して学びましょう。
自由に慣れ親しんだ若い親には、堅苦しく思うでしょうが、お行儀の中には、親の躾があり、日本人の礼儀正しさ、日本人のマナーがあるのです。
戦後の親達が海外に追いつけ追い越せと、足元にある「日本の精神性」を置き忘れたように、今の若い親も能力主義を優先し過ぎ、習い事を増やすことで、教育しているつもりになっています。
子供時代の学びは親がすべきです。
人任せにしては、もったいない。
躾こそ、その身を通して教えるべきです。ですから、大切な日、記念日に子供を「日本の和の世界」にどっぷり浸けましょう。
何故、その空間が「晴れの日の空間」なのかを教えてあげましょう。
マンションだからでは言い訳はできないのです。
お床の間にお軸が掛けられお香が焚かれている意味も。(知ってますか?)
一流の日本人にするのは親です。
学校や会社ではありません。
どんなに能力があっても、同じ能力の差を比べれば、結局は「人柄と教養」で決まります。企業もそのことに気づいているのです。日本人の教養は、親がその場で学ばすしかないのです。
⑦海外へと留学されるお子さまのいる方は、まず親が知っておくべきが日本文化です。必ずや海外では日本人なら知っていることとして質問してきます。最低限の和文化のマナーはお子さんと体験しておくと良いでしょう。
だからこそ小さい頃から、その場の雰囲気に慣れておくことをお勧めしております。
相手の方々は、日本人は誰でも知っていると思い込んでいて、知らないのは教養がないと判断します。特にヨーロッパなど、伝統的な国ほどその傾向は強いようです。
結論
室礼は、日本人が今後海外で活躍する若者にとっても日本で海外の方をおもてなしする上でも、必要な、いや不可欠な「日本の教養」です。室礼から学ぶ日本人の精神性は、戦前は祖父母が担っておりました。現代の祖父母こそ、長寿国日本の「室礼の語り部」となる必要があります。
残りの人生を「日本を学ぶ時間」に切り替えて、孫や子育てする若い子世代の手助けになれば、日本は新たな再生が可能です。
いじめや登校拒否、事件には人としての「道徳観が欠落」することから起きているのです。
感性豊かに、人としての教養を身につけることで親のモラル欠如のこうした社会は変わります。変えなくてはならない時代なのです。
【室礼(しつらい)とは、3つの調和で成り立つ】
1)いつ?季節(二十四節気)
2)どこで?(家、仕事場)
3)何を誰のために祈るか?(自分の家族、友人、お客様)
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