top of page
山上 絹代

【コラム】半夏生の室礼


 夏至を3つに分けた最後の三分の一の期間を半夏生と呼びます。

夏至から数えて11日目(7月2日)から七夕(7月7日)までの5日間のことです。

 ここで少し付け加えると、二十四節気をもう少し細かくわけた雑節というものがありますが、節分や土用などは雑節になります。

半夏生に入るころが田植えに最適な時期として、昔から

「チュウ(夏至)は外せ、ハンゲは(半夏生)は待つな」

と言ったそうです。

二十四節気や雑節が、農家にとって大切なことがうかがえます。

 また、半夏という花(薬草)もあります。

葉の半分が白い花です。

 半夏生は、田植えの時期を指しますが、花は半分白く化粧しているようになる頃のことを半夏生といいます。

 しかし、半夏は薬草ですが、半夏生は毒草です。似て非なるものだそうです。

 少しずつ暑くなり始めたこの頃、田植えの季節として覚えておきたいですね。

ところで、関西地方では、半夏生にはタコが食べられます。

各地方によって食べるものは違います。香川県ではうどんだそうです

 日本の夏はこれからが本番です。梅雨が明ければ、小暑、大暑と暑さが増してきます。

梅雨らしくない今年は、突然の雨にホッとするのは、私だけでしょうか?

太陽も雨もどちらも私たちにとってかけがえのないもの。多すぎても少なすぎても困ります。

こんな時期を、玄関先にザルの上に匂い袋を置いて、その上に爽やかな色の手拭いなどを重ねておきましょう。雨に降られて帰ってきたご家族や来客の方にとって香りと共に出迎えられる喜びを感じていただけることでしょう。

蒸し暑い夏を知恵でしのぎましょう。

半夏生の季節が終われば、七夕です。

夏のおもてなしは自分スタイルで涼やかに演出してみましょう。

閲覧数:28回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page