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  • 山上 絹代

【コラム】立冬の室礼


冬至と秋分の間にあるのが立冬です。

まだまだ紅葉はこれからが見頃ですが、暦の上では、秋が極まり、冬となります。この日から、立春の前日までが 「冬」 です。

 さて、「立冬の室礼」 にはどのような『キーワード』 があるでしょう。見立てに「必要なキーワード」を探してみましょう。

 まずは、「寒さ」「雪」「静」「我慢」 から、達磨の木彫り像に見立て、その後ろに白い雪景色の羽織を配します。帯を長い冬に見立て、新しい春を予感させる華やかな柄を選びます。

 書は「立冬」、句は「立冬の俳句」冬に入る暮らしさえぎる 白襖(しろふすま)

この室礼の大意は、秋の紅葉の盛りに、これから訪れる冬への身の引き締まる心構えと、白い襖の向こうにある春への期待を達磨や白い羽織で表し、帯で新しい春の訪れを待つ思いを重ねます。

 来るべき冬への覚悟を表します。長野や東北の女性には、雪の中の暮らしには厳しい作業や家事がたくさんあります。だからこそ春が待ち遠しいのです。

 日本の四季をあなたの感性で表現できるのが室礼です。あなたの空間演出で、家族や友人だけでなく、ご自分自身も「季節を感じ取れる日本人」 となれるのです。

【室礼(しつらい)とは、3つの調和で成り立つ】

1)いつ?季節(二十四節季)

2)どこで?(家、仕事場)

3)何を誰のために祈るか?(自分の家族、友人、お客様)

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