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  • 山上 絹代

【コラム】秋分の室礼


秋分の室礼

さて、昼と夜がほぼ同じ長さになる今日を「秋分の日」ということ、知っていましたか?または、「秋の彼岸」とこの時期を呼びます。ボーっとしていたら、チコちゃんに叱られるから、少し学んでみましょう!

今年の秋分は本日、9月23日(日曜)で、毎年祝日になる23日前後となります。この日にお墓詣りするのは、ご先祖を敬う祝日だからです。

最近クイズでよくでるのが、「おはぎとぼた餅」。どちらも同じものなのに、春は牡丹の花にちなみ「ぼた餅」、秋には萩の花が小豆の豆ににていることから「おはぎ」と言います。「秋分」「秋の彼岸」「ご先祖」「中秋の名月」「おはぎ」この言の葉がテーマになります。

日本人の言葉の繊細さが感じられますね。そして、「寒さ暑さも彼岸まで」の言葉通り、朝晩の寒さを感じられ、そろそろ冬物の衣料を取り出したくなります。

室礼は秋分の日の24日が「中秋の名月」なので、今回のお道具は「月と兎」を使います。

月の墨絵、山上紘山作を掛けます。その前に、白磁の丸い花器を月にみたて、野山の花を活けます。左手前に兎の置物(この兎は昭和の作家の作品)を置いて、「中秋の名月」とします。兎は陶器や木彫、銅など素材は様々あります。掛ける絵や書の大きさのバランスをよく見て、絵と兎を少し遠めに見て確認します。掛ける絵や書もご先祖の残されたものなら尚喜ばれます。月を眺め、ご先祖を敬う(敬老の日)九月、しみじみ熱燗が美味い。

今宵、あなたの秋の夜をお楽しみください。

 「名月や池を巡りて夜もすがら」

【室礼(しつらい)とは、3つの調和で成り立つ】

1)いつ?季節(二十四節季)

2)どこで?(家、仕事場)

3)何を誰のために祈るか?(自分の家族、友人、お客様)

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