冬至の室礼
本日、12月22日は『冬至』。
昼間の日照時間が短くなり、太陽の力が弱まります。しかし冬至を境にまた再び蘇ります。このことを「一陽来復」といいます。冬至祭として、世界中で太陽の復活を祝います。中国思想の言葉に、「陰極まれば、陽に転ず」とあり、日照時間が少なく運気が下がり詰めた陰の気の冬至は、それを境にまた再び復活して運気が上がり始め、陽の気に戻るとされました。
もうすぐクリスマスですが、クリスマスも冬至と関係が深いのです。古代のミトラ教は太陽神として冬至祭が行われ、後に登場したキリストの降臨が太陽の復活と結びついたようです。伝承には、このように習合しながら、今に残っているものが多いのです。
「冬至」=「一陽来復」=「復活の日」太陽の復活を願う復活祭をテーマにしつらえます。
以下「三つの材料」
【小豆】
この日に小豆粥を食べる風習は、中国から日本に伝わりました。小豆の色は赤いので「悪霊を払う力」とされ、寒い季節に弱まった「内臓を復活」させようとしたのでしょう。
【かぼちゃ】
また冬至にかぼちゃを食べる「冬至かぼちゃ=小豆とかぼちゃを煮る」風習があります。栄養価が高く、黄色が「魔除け」とされることから、定着したようです。
【柚子】
柚子湯に入るのも、この時期ならではの癒しの風習です。
今回の「一陽来復の室礼」は、古代からの「3つの知恵」を空間に取り入れます。
黒い長板の上に、かぼちゃと柚子とワイングラスに入った小豆を置きます。ワイングラスが人の体と見立て、その柚子を3個と赤いクリスマスの飾りのボールを1個(太陽に見立てる)ガラスの器(白い器でもOK)に入れて、ゆず湯に見立てることも面白いと思います。これなら、お買い物ついでに、スーパーで揃います!
また一陽来復のお札(穴八幡宮など)があれば、ワイングラスに入れておくと良いでしょう。
「仕上げ」はお子様とお風呂に入るとき、玄関やリビングに室礼をしながら、どうして小豆を食べたり、かぼちゃを食べるのか?教えてあげましょう!沢山のチコちゃんが育つでしょう。楽しみですね。💕
【室礼(しつらい)とは、3つの調和で成り立つ】
1)いつ?季節(二十四節気)
2)どこで?(家、仕事場)
3)何を誰のために祈るか?(自分の家族、友人、お客様)
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